
◆ ZION TRAINインタビュー ◆
15年以上もの間、UKのDUB / ROOTS / REGGAEシーンのトップで活躍してきたZION TRAIN、Neil Perch。揺るぎない信念と明確なビジョンをもって語ってくれた。

今回のツアーメンバーを教えて下さい。
今回のメンバーは、エレクトロニックス(ミキサーやエフェクター)をコントロールする私と、ヴォーカルDubdadda、ゲストとして参加してもらったDave Hake(Love Grocerのトランペット奏者)の三人だ。普段はその他にもう一人、トロンボーンプレーヤーのBiggaが加わることが多いよ。
いつもそのメンバーでライブをしているんですか?
ライブのメンバーは流動的で、いつも決まったメンバーでステージに上がっているわけではないんだ。今年は、Dubddada, Dave Love Grocer, Bigga, Earl 16, Tippa Irie, Kenny Knots, Daddy Roots, Steve Splitz… 彼らがZion Trainのメンバーとしてステージに上がったよ。
それがZion Trainのメンバー構成?
いや、スタジオワークにおいては、Paolo Polcari(キーボード)、Richard Doswell(サクソフォン/フルート)、Marlene Johnson や Lua(ヴォーカル)もZion Trainのメンバーだよ。過去には、Molara(ヴォーカル)、Cod(メロディカ/キーボード)、Tench(プロダクション)、CrisP and Eddie Rieband(トロンボーン)もメンバーだったんだ。たくさんのミュージシャンがZion Trainの作品に関わっているよ。
昔はどんな音楽を聴いていましたか?
私は1990年(頃)以前に作られたがような曲が最も好きなんだ。Burning Spear、Scientist、そして Tubby's Studio, Studio Oneで作られたジャマイカのレゲエだよ。そのほかにも、Mad Professor, Jah Shaka, On-U SoundなどのUKのレゲエも好きだし、Ravi Shankar や Hariprasad Chaurasia のような、インディアン・クラシック・ミュージック、The Beatles や Rolling Stones のような、60~70年代のイギリスのクラシックポップスも聴いたよ。それに、ColtraneやMiles Davis, Sun Raのようなアメリカの黒人人権運動が盛んだった時代からのジャズ。聖歌やネイティブアメリカン、アフリカの部族の音楽のような、世界中の民族の音楽も影響を受けた。本当にたくさんの音楽を聴いていたんだ。
現在、ご自身に影響を与える音楽はありますか?
私はあらゆる音楽に影響を受けているよ。美しい話や重要なメッセージを含む歌は、曲を作る時にすごく影響される。それらを受けて、スタジオに入り曲を作るんだ。私は今、ブラジルのJorge Bemや、ナイジェリアのFela Kuti等をよく聴いている。Jorge Bemは愛や人生の美しさを表現する美しいメロディーがあり、リラックスさせられる。Fela Kutiはミリタントなアフリカのダンスと政治的なリリックスがとてもよいコンビネーションなんだ。また反対に、商業的なポップミュージックからの影響もある。それは、醜い商業化している社会を意識することができるし、そこに自分が取り込まれないように意識することができるから。


活動を始めるにあたって、影響を受けた人物はいますか?
Jah ShakaサウンドシステムとAswadが私を奮い立たせたよ。
では、現在尊敬する人物はいますか?
私は、皆に愛され、去年亡くなったCoxsone Doddにインスパイアされている。彼は音楽という信念に基づいた生活を送り、迷うことなくその道を突き進んだんだ。彼は従来のミュージシャンではなかったが、音楽の世界へ与えた貢献度は莫大なものだ。Ravi Shankar(シタール奏者、西洋音楽にインド~東洋の古典音楽を結びつけた。インドから登場した最も偉大な音楽家といえる)もまた音楽に人生を捧げ、彼の娘であるAnoushka Shankar(彼女もまたシタール奏者)は国際的に尊敬されるミュージシャンなんだ。彼ら親子の相伝という関係、それが本当のインスパイアなんだと思う。
相性のいいシンガーはいますか?
全てにおいて“パーフェクト”はないと考えているよ。その時の場所や状況によって、いろんなシンガーがマイクを握るのが一番だね。
音に対するこだわりを教えて下さい。
Zion Trainのサウンドは歌と曲で人々を奮い立たせることができるんだ。そのパワーはポジティブなエネルギーとなり、絶えず近くにあるネガティブなエネルギーと戦うんだよ。世の中はバランスで出来ている。私たちはネガティブな暗い部分に、音楽でスピリチュアルな光を届けるんだよ。そうやって良いバランスを運び込もうとしているんだ。
Neil Perchさんは、さまざまな活動をされていると聞きましたが、ZION TRAIN以外ではどのような活動をされているんでしょうか?
私は〈Universal Egg〉〈Deep Root〉という2つのレーベルと“Abassi All Stars”というバンドや、サウンドシステム“Abbasi hi power sound system”、それに“wobbly web”(Zion Train、〈Universal Egg〉〈Deep Root〉の総合サイト)の運営している。他には、ヨーロッパ各地で反ファシスト機構と共に密接に活動したり、環境保護団体等の左翼的グループとも定期的に活動しているよ。今年はメキシコシティー大学でダブ・ミュージックの教師もしたね。
〈UNIVERSUL EGG〉〈DEEP ROOT〉とはどのようなレーベルなのか、それぞれの特徴を教えてもらえますか。
〈Universal Egg〉は、嘘や偽りのない、愛を込めた音楽とビジネスを結ぶレーベルなんだ。主にダブ・ミュージックをリリースしている。今までに10インチや12インチのシングルを23タイトル、アルバム(LP/CD)を43タイトルをリリースした。一方〈Deep Root〉は、サウンドシステムのためのヴァイナル(レコード)のみのリリースになるんだ。レゲエやダブワイズの音源をリリースしていて、今まで25タイトルの7インチや10インチを出したよ。〈Universal Egg〉では、Zion Train, Vibronics, Love Grocer, RDK, Nucleus Roots,Jah Free やAbassi All Starsといったアーティスト、グループの作品をリリースし、〈Deep Root〉は、Abassi All Stars, Dubdadda, Vibronics, Dub Terror, Zion Trainのトラックの上に、さまざまなシンガーが歌を乗せていくスタイルなんだ。
メッセージを。
peace, love and unity for all mankind , remember the words of joseph hill, the countenance of one man brighteneth another, do good, live good and love the life you live.
*Rove vol.10 P7にもZION TRAINインタビューあります。そちらもチェック!
《新譜予定》
ZION TRAINのヒストリーをNeil PerchとKuranaka(Zettai-Mu)で1枚のアルバムにコンパイルした『Get On Board』を11月末Zettai-Muレーベルよりリリース予定!
さらに来年には、9枚目のアルバム『Live As One』が〈Universal egg〉レーベルからリリース! 日本盤は、こちらも〈Zettai-Mu〉レーベルから!
ZION TRAIN『Get On Board』
Cut No:ZTM-002
Label: Zettai-Mu Label
Infomation:label@zettai-mu.net
協力:Zettai-Mu
http://www.zettai-mu.net